CPUクーラーの選び方

CPUクーラーとは、金属製で出来たヒートシンクとそれを冷却するファンで構成されたCPUを冷やすための装置。 通常CPUを購入するとリテールファンといって純正のCPUクーラーが付属する。(単品売りやリテールファン無い 場合も極稀にある)
リテールファンの性能と音
従来リテールファンはかなりうるさかった。自作パソコン=音が気になるというのはここから来ているのではな いだろうか。最近は負荷に応じてファンの回転数をコントロールする機能が搭載されているので、大分気になら なくなりましたが。
冷却性能に関しては、オーバークロックでもしない限りは基本的に耐えうる設計になっている。
アフターパーツのCPUクーラーについて

とりあえず購入するにあたって当然ですがコストがかかります。リテールファンで音、性能共に満足できる のであれば、交換はしなくてよいでしょう。ただし少しでも音が静かで少しでも性能が良いものが欲しいという 欲望は出てくると思います。
CPUクーラーもはっきりいってピンからキリだと思います。一部質の悪いものがありますが、WEBでの評価を 参照しましょう。
CPUクーラー選びの注意点
Socketをあわせる
CPUのSocketで選びます。ただ最近はマウントアダプターが付属しているものが多く比較的柔軟にさまざまなSocket
対応のCPUクーラーが発売されています。
サイズに注意
サイズに注意です。大きいほうが冷えるし性能がよいですがケースに入らない場合があります。ATXのケースで
あれば特に問題ないと思いますが、特殊な形のケースやMicroATXなどは注意が必要です。
また、マザーボードのレイアウトによってはメモリと物理的に干渉したり、WEB上で情報を探してもなかなか回 避できない場合もあります、そのときは諦めるしかありません。(返品は普通出来ません)。知人に差し上げる 、知人と交換する、オークションで販売するなどで処理しましょう。
音に注意
静音目的で購入する場合は、リテールファンより音がおおきくなってはしょうがないです。ファンコントローラ
ー付きの物などを選択しましょう。また固定であってもファンの回転数が少ないもの(1000rmp版がなかなか良
い)や音が20dB以下くらいを目安に購入するとよいです。
ただしハイエンドのCPUの場合は、音を犠牲にして冷却性能を取らないといけない可能性があります。
交換したら念のためCPUの温度などを見て問題ないか確認しましょう。
→「
フリーソフトでCPUの温度を測定する」
またベンチマークなどをかけて高負荷を与えてもテストして見てください。それで問題なければファンコン トローラーで極力回転数を抑えることが静音化の鍵です。
素材
一般的に熱伝導率が高い銅を利用している場合が多い。
(熱伝導率は 銅>アルミ>鉄の順番)
ヒートシンクの形
基本的には「表面積」が大きいほうが良く冷える。体積ではなくて風に当たる部分が多い表面積。 ジグザグだったりフィンになっているのはそのため。ただしどれも工夫されているので基本的には サイズが大きいものが冷えるといったかんじだろうか。
冷却性能を上げるために昔の空冷オードバイのように、クリップをたくさんつけると冷えるかもしれないです(笑)
ヒートパイプの利用
基本的にはヒートパイプは銅製のものが多い。内部の構造は空洞で中に油が入っていたり、ただの銅の棒だったり。 伝達効率のよい素材を用いるのと、冷却源をマザーボードから離す役割がある。個人的に見ため重視だと思いますが。